【上級・西洋占星術】ホロスコープの歴史(その5)

 
 
こんにちは、結葉です。
 

 
今回は、
 
「ホロスコープの歴史(その5)」
 
についてお話します。
 
 
西洋占星術はルネサンス期に一度復興しますが、
16~17世紀にかけて再び
衰退していくことになります。
そのきっかけとなったのは科学です。
 
16~17世紀には科学の力によって
様々な自然現象が説明づけられていきました。
 
これまで、なぜそうなるのか分からなかったことが
どんどん分かるようになっていったのです。
 
また、それまで信じられていたことが
誤りであったということが分かってきた
時代でもあります。
 
この流れの中で、
占星術はその根本的な部分を
揺さぶられることになったのです。
 
 
これまでにも
占星術は糾弾されることはありました。
 
しかし、それでも存在理由そのものを
揺るがされるということはありませんでした。
 
それはなぜかというと、
占星術の宇宙観とそれまで人々の間で真実、
考えられていた宇宙観が同じだったからです。
 
 
この宇宙観というのは、
地球を中心として周囲の天体が回転しているという
天動説に基づくものです。
 
占星術は天動説を基礎として
できあがっていますので、
ホロスコープも天動説の見方によって
惑星の位置などが書き込まれるようになっています。
 
 
しかし、
コペルニクスをはじめとする多くの科学者たちは、
観察によって天動説が間違っていることを
証明してしまいました。
 
このことによって
占星術を支えていた宇宙観が
崩れ去ってしまったのです。
 
 
これ以降、学問の分野で
占星術が研究されるということはなくなりました。
 
人々が認識する宇宙の姿の真実が分かってしまうと、
昔の誤った知識の上に出来上がったきていた占星術は
もはや、過去の遺物として扱われるようになって
しまったのです。
 
 
学問分野における占星術の価値というのは
ほとんどゼロになりました。
 
しかし、だからといって
占星術がなくなってしまったわけではありません。
 
占星術は、
これまでのように一部の知識層のものではなく、
一般大衆のものとして生き延びていたのです。
 
学問として研究されなくなってからも
占星術師は存在していましたし、
占星術的な予言の書かれたカレンダーなどは
大衆の人気を得ていたのです。
 

 
 
 
 
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