占い師とカウンセラー。
 
やっていることは、
似ているようで全然違います。
 
 
しかし、
この二つに共通するものがあります。
 
 
 
それは何かというと、
『悩みを聴くこと』です。
 
 
 
一般的なイメージとして、
 
占い師やカウンセラーは
適切なアドバイスをガンガンしている
という印象があります。
 
 
しかし、実際は全然違います。
 
セッションの時間の85%は、
クライアントの悩みに
耳を傾けています。
 
そして、残りの15%の時間で、
アドバイスをしたり話をまとめたりします。
 
 
 
つまり、占い師やカウンセラーは
セッションのほとんどの時間を、
専門的な技術を駆使して、
 
ひたすら話を『聴く』ことに当ています。
 
 
あなたが、クライアントの立場になって
考えてみると理由が、わかると思います。
 
 
 
もしあなたが、
 
大切なお金と時間を使って
セッションを受けにきたのに、
 
占い師やカウンセラーが、
ろくすっぽ話を聴かなかったら
どう思うでしょうか?
 
 
きっと、ガッカリすると思います。
いや、怒りますよね(笑)
 
 
 
(私は実際にガッカリした経験があります。)
 
 
 
 
占い師の仕事の内容には、
 
・クライアントの問題の整理整頓。
 
・因果関係の読み解き。
(原因の究明から未来の予測)
 
・問題解決へのアプローチの提案。
 
・スピリチュアルな提案(開運指導)
 
などがあります。
 
 
 
 
これらはすべて、
占い師が鑑定の前にどれだけ
クライアントの抱えている
悩みを理解できるかで、
 
クライアントに提供できる情報の濃さが
変わってきます。
 
 
 
占う内容によっては、
相談内容を聞かなくても
占える場合もありますが、
 
クライアントが事情を話せない場合
(占いの現場ではよくある)を除き、
 
やはり、
しっかりと話は聴くべきでしょう。
 
 
 
 
私は、
『聴くこと』に関して3つのことを
意識して鑑定に臨んでいます。
 
 
(1)雰囲気作り
 
(2)姿勢や心構え
 
(3)技術
 
 
一つ一つは、
タロット塾のリーディングレッスンのオプションで
じっくり解説しています。
 
 
なので、ここでは簡単に要点だけ。
 
 
 
 
(1)雰囲気作り
 
・クライアントの安心安全が第一。
 
・話しやすい雰囲気。
 
・会話に集中できる環境。
 
 
 
(2)姿勢や心構え
 
・私はクライアントと対立しません。
 
・どんな話でも一度は、しっかり受け止めます。
 
・語られた話はけっして、雑に扱いません。
 
・聴くことに専念して、話を遮りません。
 
・目的意識を持ってきいています。
 (何の為に話を聴くのか)
 
 
 
(3)技術
 
・目を見る/うなづく/あいづちを打つ/繰り返す
 
・質問する/メモを取る/要約する/感情を交える
 
 
 
 
これらは、
たくさんある要点のほんの一部ですが、
一つ一つにも理論と実践があったりします。
 
 
なんとなくで、
話を聞いているわけではなく、
 
『問題解決の専門家』として
『聴いて』いるのです。
 
 
 
こうやって考えると、
ほんと凄いですね!
 
 
 
 
占い師は、
大切なクライアントのデリケートな悩みを、
プロとして聴く立場なので、
本当に真摯に向き合っています。
 
 
 
だから、
問題解決のプロとして、
聴くこと、知識と情報の提供、
そして時間という資源に対する対価として、
クライアントからお金をいただけているんです。
 
 
 
 
話を『聴く力』は価値です。
 
 
どんどん高めていきましょう。
 
 
 
 
PS :『聴く』ことは、
    『話す』ことよりもエネルギーがいります。
 
    なので、『聴く』ことは『与えること』
 
    つまり、究極の癒しだと私は思います。
 
    そして聴く力を高めることは、
    結果として、
    自分自身を向上させていきます。
 
 
 
    大切な人の大切な話を
    しっかり聴ける人が、ひとりでも増えると、
    世の中からもっともっと、
    不幸がなくなるんじゃないかなぁ~。