<相性はバランス>
 
 
占いでは相性について
聞かれることがよくあります。
 
 
「彼との相性は?」
 
「家族仲が悪いのは相性のせい?」
 
「職場での人間関係について
 相性を見てもらいたいのだけど・・・」
 
 
といった具合です。
 
 
多くの人が相性を気にしますが、
それは人間関係が相性の良し悪しによって
影響されると思っているからです。
 
 
確かに実際の関係において、
初対面なのになぜか気が合う人もいるし、
何があったわけでもないのに
最初から気に入らない人もいます。
 
 
そうした経験をしてきているわけですから、
相性というコントロール不可能な絶対的なものがあって、
それの良し悪しによって
人間関係の質が変わってくるという認識が
生まれるのも当然かもしれません。
 
 
しかし、相性に関するその認識は真実でしょうか?
 
 
相性が良いと思って仲良くしていた人と、
ちょっとしたきっかけで仲違いして
お互いに顔も見たくないくらいの
険悪ムードになることがあります。
 
 
逆に、相性が悪いと思っていた人と話してみると、
意外なところに共通のものを発見して
急接近するということもあります。
 
 
もしも相性が絶対的なものであるならば、
こうしたことは起こらないはずです。
 
 
ではなぜこうしたことが起こるのでしょうか?
 
 
それは、相性というのがバランスでできているものだからです。
 
 
私たちは様々なところで
自然と安定を求めてバランスを取ろうとします。
それは人間関係においても自然と行われています。
 
 
身近な例で言えば、
あいさつもバランスです。
 
 
相手に「おはよう」と言われれば
「おはよう」と返します。
これでイコールになり、バランスが取れます。
 
 
「おはよう」と言ったのに無視されると腹が立つのは、
相手からの返事が無いことで
アンバランスになってしまうからです。
 
 
その証拠に、自分もあいさつしていないのなら
相手から何も声がかからなくても
腹が立つことはありません。
 
 
こうしたバランスを相手とどのように取っているのか、
というのが相性の良し悪しということの認識とつながっています。
 
 
助け合うようにバランスを取る相手とは相性が良い、
反発し合うようにバランスを取る相手とは
相性が悪い、という具合です。
 
 
これは単にどこでバランスを取っているか、
ということに過ぎません。
 
相性の良し悪しというのは
実際には存在しないのです。