六波羅蜜 『精進(しょうじん)』
 
 
お坊さんの修行って…。
いったいどんなことをやっているの?
 
 
そんな質問を受けることがあります。
 
 
普段は特別なことを
やっているわけではありません。
(お坊さん向けのカリキュラムのような
修行もありますが…。)
 
 
基本的に『日常生活』が
そのまま仏道修行という感じです。
 
 
難しいことをやっているわけではないので、
この機会に今日から一週間、
私と一緒に仏道修行をして
素敵人を目指してみましょう。
 
 
 
 
般若心経というお経の中に、
『波羅蜜(はらみつ)』
とか
『波羅蜜多(はらみった)』
という言葉が頻繁に出てきます。
 
 
おじいちゃんおばちゃんが、
仏壇でぼそぼそとお唱えしていたりして、
耳にしたことがある人もいるかもしれません。
 
 
そもそも、
『波羅蜜多(はらみった)』とは…
悟りの(迷いの無い)世界に到達すること。
という意味です。
 
 
そして、
悟りの世界に到達する為の修行に、
『六波羅蜜』
というのがあります。
 
 
六波羅蜜を簡単に説明すると、
布施・持戒・忍辱・精進・禅定・知恵
の六つの修行のことです。
 
 
今日は、
『精進(しょうじん)』
についてお話したいと思います。
 
 
 
 
精進とは
『精一杯、努め励む』
ということです。
 
 
一言でいうと…。
 
『怠けないこと。』
 
ということでしょう。
 
 
昔から、
急がば回れ!
と言います。
 
 
 
私は占術を習得するのに、
出来るだけ簡単に済まそうと、
あれこれとノウハウに
手を出したことがあります…。
 
 
その結果、
お金と時間をずいぶんと
無駄にしてしまった経験があります。
 
 
あなたも似たような経験は無いですか?
 
 
物事を深く習得しようと思うのなら、
怠けずに、じっくり取り組むことが近道でしょう。
 
 
効率的にやるのであれば、
そのことだけに専念して、
精一杯努め励むことが一番だと
わかっているのにですね…(笑)
 
 
情報過多の現在、
目先の楽さにとらわれて、
精進が一番効率のよい方法だということを
忘れてしまいそうになります。
 
 
結果を出すために、
必要なことを怠けずにやり続ける。
 
 
ゴールまで近道は無いけど、
進めば確実にゴールは近づいてきます。
 
 
(水戸黄門の主題歌が
頭の中をグルグルしてます。)
 
 
人間は立ち止まったら
そこで終わりです。
可能性を追えるうちは
歩き続けていたいものですね。
 
 
サボってないですか?
ほどほどに…。
 
 
何歳になっても成長し続ける素敵人になりましょう。